あらためて感じていること。

店の雰囲気は客が作る。


たとえば、ファーストフードのお店の雰囲気は、ファーストフードというジャンルが作っているのではなくて、そこにどのようなお客さんが来ているかで作られている、のだと思う。もちろん、お店としては様々なマーケティング戦略(合ってる?)を駆使して、ターゲットとする顧客層に来てもらおうと努力していて、その結果ある種類のお客さんがそのお店に来ることになるわけだけれども、だとしても、狙いではない人も一定数来るわけで、そういう人たちも含めて、お客さんがその店の雰囲気を最終的には作っているんだと思う。殿様商売ができるところを除けば、お客様は神様ですとまでは言わなくても、ビジネスを成立させるにあたって必要な「カネ」を落としてくれるお客さんを無下にはできないわけで、となると、その瞬間の自身の店舗体験は、そのときに同時にその店にいるお客さんの国籍、性別、年齢、そしてなにより性向や嗜好によって作られる雰囲気に、相当に左右されるように思う。


ここでは「店」という言葉を使っているけれども、もちろん店舗に限った話ではなくて、たとえば飛行機なんかもそうだし、レジャーランドなんかもそうだし、オンラインショップでも同じだと思う。もしかすると、アイドルグループも同じかもしれない。自身への影響の与え方(影響の経路、とでも言った方がいいのかな)はものによって違うんだろうけれども、本質的には同じような話が成り立つように感じる。


で、何が言いたいかというと、自分にとって居心地のいいお店があったとするならば、その居心地のよさを守るのは自分であるということ。そのためには自分ががんばってそのお店に「カネ」を落とさねばならないということ。カネを落としさえすれば他人にとっての居心地のよさを侵害してもかまわない、という意味ではないけれども。そこはそれこそお店の人との阿吽の呼吸かなぁ。そこいくと、「一見さんお断り」の制度って、本当によく計算されてるよなぁ、と、つくづく思う。


サービス経営とか、経験経済とか、ちゃんと勉強しなきゃなぁ。