新潟県中越大震災5周年事業 防災・安全・復興に関する国際シンポジウム@長岡技術科学大学(2日目)。
午前中のハイブ長岡でのセッションは、
長岡に持っていった仕事を片づけていたので、お休み。
午後から技大に移動し、「第2回震災被災地市民サミット」という名の、
分科会形式のミニセッションに出る。
コーディネーターは、昨日お隣だったHさん。
↑ エコ・プロワット氏(インドネシアの大学の講師)による報告 ↑
出席した分科会のテーマは「被災者支援のあり方」だったんだけど、
それを超える様々な視点が議論されたように思う。
昨日同様、心に残った点を列挙。
- 多様な社会文化を尊重すべきである。
- よって、一律支援だけでは被災者支援はできない(そのことが被災者支援を難しくもしている)。
- 「被災」は自然災害によるものだけではない(戦争etc)。
- 誇りを取り戻す、取り戻させる。
- 共汗+傾聴 → 暮らしを知る+信頼を勝ち取る。
- 被災者がボランティアをはじめる。
- 公・私・心。
- システマティックになりすぎている被災者支援、どこをシステムにするかの見極め重要。
- 伝統は実績であり、社会文化との適応事例でもある。
四川に行った時に「すごい制度だな」と感じた対口支援*1についても話題が出たので、
少ない質疑応答の時間だったけど、指名をもらって若干コメント。
対口支援自体はシステムなので、それでどこまで心の復興に役立つかという話で、
ニーズの不一致もあるけれども伝統の復活に寄与する部分もあるとのことだった。
直観的には、システムの細部にヒトの気持ちを大事にするためのシカケを埋め込むことで、
対口支援はさらに制度として発展するのではないか、という感じがする。
T先生と研究会関連の打ち合わせを行い、おとなしく帰宿。
*1:たいこうしえん。簡単に言うと、都市と都市がパートナーとなって支援活動を行う制度。