新潟県中越大震災5周年事業 防災・安全・復興に関する国際シンポジウム@ホテルニューオータニ長岡NCホール(1日目)。


長岡にいた頃には実行委員として企画者側の一員だった、
そんなシンポジウムにゼミを休講して出席。
これは、内容が重要だということもあるけれども、ある意味では一つの区切りだから。
長岡にとっても、僕にとっても。



↑ 伊藤滋氏(社団法人中越防災安全推進機構理事長)による基調講演 ↑


隣に、先日もお世話になったHさんが座ってたんだけど、
基調講演が終わってから、2人して、
5年でよくここまでまとまったものが言えるようになったんぁ……と感慨ひとしお。
阪神・淡路大震災の時は10年かかったという感覚があるだけに。
この分だと、今年2月に現地を見に行った四川大地震は、
2〜3年で総括しちゃうんじゃなかろうか。



↑ 2つめのパネルディスカッション、泉田裕彦氏(新潟県知事)の報告 ↑


パネルディスカッションは2つともわりといい内容で、
現在の中越のおかれている状況や、「中越モデル」が持つ可能性について、
いろいろと考えさせられるところ大だった。
以下、心に残った「フレーズ」を列挙。

  • 災害は文化である。
  • 復興は革命である。
  • 学習はempowerment(ないし、empowermentが学習になる)。
  • 「人が元気になる」はパブリック・セクターの支援では難しい。
  • ハードの復興、ソフトの復興、ハート(心)の復興。
  • 持続可能な資源の「源泉」づくり。
  • 交流の仕組みが定着すれば、中山間地の未来はそれほど暗くはない。
  • とはいえ、中山間地の復興は必ず成し遂げられる!とは言い切れない(首長にも、専門家にも)。
  • 全く同じ災害はなく、全く同じ復旧・復興はない。
  • top downとbottom upの使い分け(短期/中長期etc)。
  • involvementは絶対に必要。
  • ターニング・ポイントは事後になってはじめてわかる(戦力逐次投入の愚かさ)。
  • 「普段」の重要性。


終了後はレセプションに出席後、前任校での研究会に参加。
最後はN先生が学長に絡んでいるのをニヤニヤ眺めながら、25時に解散。