「本」はなくなるか?


http://d.hatena.ne.jp/keibunsha/20090922


京都の「いい感じの本屋さん」の店長のブログ。
この店長さんの言う「選択肢が増えるだけ」というのが、
googleプロジェクトの落ち着く先だと思う。
「論文書きとしてgoogleの取り組みは有り難い」という個人的恩恵を思考の枠外におくと
(関係ないけど、google scholarも便利だと思う)、
書店や出版社の中には影響を受けて倒産するところも出てくる、
……というのが真っ先に思いつくところ。
でも、これは、新聞社が座して死を待つのかどうかを迫られているのとか、
農家に戸別保障を与えるべきかどうかの議論があるとか、
日航を日本政府としてどのように助けるべきかとかと、
問題構造(?)は同じような気がする。
恵文社さん、たまに前を通りかかるけど、いつもお客さんがたくさん。
それは、やっぱり、「企業努力」がそこにあるからではないかと思う。


これは、もしかすると、クリステンセンの「破壊的イノベーション」の問題、
つまり、慣性から如何に脱却するかの問題なのかもしれない。
……であるとするならば、ちょっとは研究の視野に入れないとなぁ。


イノベーションのジレンマ 増補改訂版 (Harvard Business School Press)

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