お知り合いではないお知り合い。


RSSの「お知り合い(←と自分で命名したフォルダ)」の項目のうち、
少しだけほんとはお知り合いではない人がいて、
昨日のいっきょんさん(@まきずし大作戦)なんかもそうなんですが、
正真正銘のアルファブロガー、『おちゃらけ社会派』ちきりんさん(@Chikirinの日記)もその1人。
で、「お知り合い」の中で彼女のブログだけ未読だったので、昨夜や今朝は未読分を読みまくり。
彼女の考えには共感したり(これが一番多い)、納得させられたり、考えさせられたり、
ちゃうやろと突っ込んでみたり、いろいろなわけですが、
でも、「アタマのよさ」と「言語化能力の高さ」にはほんと恐れ入るのみです。
下記、今回読んだ中でいくつか考えさせられたものを。


2009-05-20


全然本文の(メインの)内容とは関係ないんだけど、
こんだけすごい人でもやっぱり上を見て努力してるんだなぁ……と。
昨夜読んだ時には「僕なんか全然ダメだぁ」だったけど、
今朝読み返した時には「負けてなるものか」という感じになった。
分野はまるで違うし、僕の場合は職業なわけだけど、
でも、目指しているものは近い気がする。
同じ山を違う登山道で登ってる感覚。


2009-06-05


文意には賛成。大賛成。
僕の知り合いにもマスコミ関係者(記者etc)は多いし、
彼らの中には信念を持って真面目に取り組んでいる人も多いけど、
でも、この主張には賛成。


でも、気になったというか引っかかったことが1つ。
それは本文の内容ではなく、自分がとった行動について。


春学期の講義の中で、今日のトピック(という名の時事放談)の一環として、
「マスコミ=第4の権力=チェック機能」という図式を説明し、
その上で、ある出来事を引き合いに出して*1
マスコミは時の権力に対して必ずしも一定の距離をおきつづけるわけではないことを説明した。
このこと自体は、(19世紀的?)マスコミの存在意義と現実とのギャップの説明として、
成り立たないわけではない、と考えている*2


でも、本当に正しいのは、上記のちきりんさんの意見。
僕もそれには同意する。
このギャップはなぜ起こるんだろうか。


思うに、なんらかの教育や勉強を通じて知っているモノを前提として議論する、
これが大学という場であるはずなのに、
今の学生はそのレベルにすら達していないという仮説が僕の中にあって
(しかも、往々にしてその仮説が検証されてしまったりして)、
だからまずはここから教えなきゃという、
ある種の強迫観念が僕の中に植え付けられてるんじゃなかろうか。
それは、放置しておいてOKなのかそうでないのか、
ここのところを考えなきゃいけないのかもしれない。


2009-06-06


自戒を込めて。
ほんとに、自戒を込めて。
仕事である以上、僕の趣味に他人を付き合わせてはいけない。


2009-07-14


これは痛快ながら、本質を突いた話だと思う。
この4月からはじまったコースでも、折に触れ、この話が出てくる。
global standardが眉唾であるにせよ、
世界で勝負できる能力がない会社は早晩潰れていく。
(今まで「日本語」に守られてきた)広告会社も、例外ではない。


で、大事なのは、このことを学生(とその親)にどう伝えるか。
今の学生さんは、国内志向(海外嫌い?)だし、
「楽で高給」があると思ってるし(ないわけじゃないんだろうけど、多くはないよね)。
今度行くゼミ旅行や合宿で、なにか伝えられるかなぁ。

*1:豚フル報道がある時を境に激減した件。

*2:このとき思いついて訊いてみた。「三権分立の三権、ハイ貴女、答えてみて」……すっと出てこなかった。かなりショック。そんなにレベルの低い大学じゃないはずなのに。