衆院選雑感。


これが小選挙区制なのかな、という感じ。
前回は自民の圧勝、今回は民主の圧勝。
中選挙区制に比べて、「バランスが取れた議席配分」になりにくいのかも。


僕の関わりのある選挙区は次の通り。

この中では京都1区が意外だったかな。
惨敗に近い負け方(約24000票差)だというところが。
京都の中心部の人が自民と共産以外に入れるというのがびっくりなのです。
田中のお嬢様は、神通力が効かなくなってきている感じ。
追い風吹いててこの票差(とはいえ約17000票)はきついかと。
逆風になった時は大変かも。
長島村長は、たぶん、優遇措置のない次回が正念場。
山古志の復興工事(=公共工事)は一段落しちゃってるわけだから、
よっぽどなにかで目立たないと、埋没してしまう気がする。
選挙区をどうするかというのも問題になるやろうしね。


で、ざっと見た印象なので正確かどうかはわからないけど、
案外自民は票を取ってるんじゃなかろうか。
都市部では大差負けもあるけど、地方では惜敗が多い気がする。
総票数で行くと、民主の2/3はとってるんじゃないやろか
(ゴアの時のアメリカ大統領選のようにはならないやろけどね)。
これが小選挙区制の恐さといってしまえばその通りなんやけど、
当確の声で何人かの民主党候補が言ってた通り、
「民主の積極支持ではなく自民不支持の受け皿になっただけ」なんでしょう。
ということは、これからの鳩山さんの政権運営如何では、
世論(≠マスコミ論調)を伴った倒閣運動がでてもおかしくないかと。
この記事の内容にも大いに賛同できてしまうというのが哀しいところ。
公約実現へ課題山積…臨時国会召集後すぐヤマ場 : YOMIURI ONLINE
(新聞社のHPなので、もしかするとどこかの時点でページがなくなってるかもしれません)
財源問題はじめ、いくつか首をかしげたくなる政策もあるしね。
「自民の政策とは違う=民意に添った政策」ではないというのがポイントかと。


民主党以外の野党がそれほどだったのも興味深い。
社民は小選挙区に強い3人+比例、共産は比例で、それぞれ議席を守ったに過ぎず、
国民新党にいたっては代表と幹事長が落選するという厳しい状況。
この記事が状況をうまく整理していると思うのでリンク。
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090831/elc0908310729104-n1.htm
(新聞社のHPなので、もしかするとどこかの時点でページがなくなってるかもしれません)
もし彼らが本気で「郵政見直しが最優先政策」だと考えていたとするならば、
時代錯誤も甚だしいとしか言いようがない気がする。
郵政改革と格差拡大(ないし地方へのしわ寄せ)は『同じ議論じゃない』ことに、
有権者はとっくに気づいているんだと思う。
地方にはまだまだ「必要な公共事業」があるんだけど、
それと「必要以上の公共事業」や「利権ばらまき」は違うということかと。


あと、国民審査も、今回初めて「まともに」やってきた。
前回までもちらちら「機能させましょう」という話があったけど、
今回ほどその声が大きかったことはなかったのでは。
個人的には2009-08-29を経由して見た、
2つのサイトが判断の助けになりました(特に1票の格差に関連して)。
今回も罷免される人はいないんだろうけど、
なぁなぁにならずにしっかり向き合った上での信任ならいいんじゃないかと。